必要なものを準備する
必要なものを準備しましょう。ラズパイ3本体のほか、microSDカード、キーボード、マウス、モニターが必要です。OSはDebianの最新安定版イメージをダウンロードします。容量8GB以上のmicroSDカードを用意することをおすすめします。
必要なもの
- ラズパイ3
- microSDカード
- キーボード、マウス、モニター
- Debianイメージ
microSDカードにDebianを書き込む
次にmicroSDカードにDebianのイメージを書き込みます。はじめにカードをフォーマットしておきます。フォーマットにはSD AssociationのSDメモリカードフォーマッターという無料ソフトを使うと便利です。
次にダウンロードしたDebianのイメージファイルを使って、Raspberry Pi Imagerでカードに書き込みます。これはラズパイ向けの公式イメージライターで、手順が簡単です。
この段階でRaspberry Pi Imagerを使ってmicroSDカードへのイメージの書き込みは完了です。あとはこのカードをラズパイ3に挿して起動するだけです。
ラズパイ3にDebianをインストールする
microSDカードへのDebianイメージの書き込みが完了したら、カードをラズパイ3に挿します。ラズパイ3にキーボード、マウス、モニターなどを接続した上で、電源を入れて起動します。
起動すると、Debianのインストールが自動的に開始されます。インストール中は画面の指示に従って設定していきます。
インストールが完了すると、Debianのコンソール画面が表示されます。ここではRootユーザーでパスワードは無しでログインしてください。初めての起動なので少し時間がかかりますが、しばらく待てばコマンドプロンプトが表示されDebianを使用できるようになります。
基本的な設定を行う
Debianをインストールした後は、基本的な設定を行います。はじめにユーザーを追加したり、管理者権限のユーザーを設定します。複数人でシステムを利用する場合はユーザーを分けたほうが望ましいでしょう。
次にWi-Fiの設定を行います。ラズパイ3にはWi-Fiモジュールが内蔵されているので、nmtuiコマンドで簡単にWi-Fiに接続できます。インターネットにつながったらパッケージのアップデートとアップグレードを行い、常に最新のセキュリティパッチを当てておきましょう。
これでDebianの基本的なセットアップは終了です。あとはインストールしたいソフトウェアを入れたり、プログラミングを始めたりして、自由に使っていきましょう。
あとはDebianを自由に使おう
ここからがDebianを自由に使いこなす段階です。基本的な操作は主にコマンドラインから行いますが、違和感がある人はデスクトップ環境をインストールすることもできます。
コマンドラインでのファイル操作やディレクトリの移動、テキスト編集、システム監視などはLinuxの基本中の基本です。これをマスターすればディストリビューションを問わずLinux全般をある程度使いこなせるようになります。
一方デスクトップ環境も数あるディストリビューションのなかでも、Debianでの選択肢は豊富です。LXDEやXFCEといった軽量な環境から、標準的なGNOME、そして機能面では最強のKDEまで、好みに合わせてインストール可能です。
こうしてセットアップしたラズパイ3で、プログラミング学習やサーバー構築など、幅広い用途に活用していただければと思います。
まとめ
以上、ラズパイ3に最新バージョンのDebianをインストールする方法を見てきました。
必要な機器の準備から、microSDカードへのOSイメージの書き込み、ラズパイへの起動とインストール、基本的な設定、そして自由な利用へと、段階的に手順を追っていくことがポイントです。
Raspberry Pi Imagerといったラズパイユーザー向けツールを使えば、イメージファイルの書き込みもスムーズに行えますし、OS起動後のWi-Fi設定などもコマンド1つで完了します。
デスクトップ環境のインストールまで行えば、十分実用的なデバイスとして幅広く使えるでしょう。マイコンボードとしての快適な使用感だけでなく、サーバー構築の学習用途としても最適な1台といえるラズパイ3です。